医院名:仙川の森クリニック 
住所:〒182-0002 東京都調布市仙川町3丁目2−4 ウィステリア仙川2階 
電話番号:03-3300-0003

胃腸内科

胃腸内科とは

胃腸内科とは食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管の疾患を幅広くみています。逆流性食道炎、急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性便秘症、感染性胃腸炎、過敏性腸症候群、機能性消化管障害、虫垂炎、憩室炎、胃がんや大腸がんなどの専門的な検査と治療を行っています。
胃腸内科では、吐き気や嘔吐、みぞおちの痛み、胃痛・腹痛、胃や腹部の違和感、下痢・便秘、血便などの症状で受診されることが多いのですが、発熱や倦怠感といった体調不良の原因が消化器疾患にあることもよくあります。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

よくみられる症状

  • 胃が痛い
  • 胸焼けがする
  • 胃もたれがする
  • 飲み込む時につかえる
  • 風邪でもないのに咳が出る
  • 吐き気がする
  • お腹の調子が悪い
  • 便秘や下痢になりやすい
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 血便が出た・便が黒い
  • 食欲がない
  • 急に痩せてきた
  • 顔色が悪くなった

代表的な消化管疾患

逆流性食道炎

胃液などが逆流して食道の粘膜に炎症を起こす病気です。胸やけ、飲み込みにくさ、みぞおちの痛み、酸っぱいゲップなどが代表的な症状ですが、めまいやしつこい咳などの症状が現れることもあります。肥満、喫煙、飲酒、姿勢、ストレスなど生活習慣が発症に関わっていることが多く、再発しやすい傾向があります。症状はお薬で比較的短期間に解消しますが、食生活や姿勢といった生活習慣に気を付けて再発を防ぐことも重要です。

急性胃炎

胃粘膜が急性の炎症を起こしている状態です。原因では過度の飲酒が最も多く、消炎鎮痛剤の服用、ストレスなどが発症に関与していることもあります。症状は、胃痛や腹部不快感などです。ほとんどの場合、症状に合わせた服薬で比較的短期間に治すことができます。

慢性胃炎

吐き気や嘔吐、胃痛、膨満感などが慢性的に起こります。胃酸の分泌を抑える薬や胃腸機能を調整する薬などを粘膜の状態に応じて用いた治療を行います。ヘリコバクター・ピロリ菌感染がある場合には、除菌治療で再発防止にもつながります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜がダメージを受けて傷付き、粘膜など組織の一部がなくなってしまう疾患です。原因には、ヘリコバクター・ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬の服用などがあります。強い胃痛が起こりますが、薬の効果が出やすい疾患ですので、早めにご相談ください。主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌感染であり、再発を防ぐためには除菌治療が有効です。ただし、潰瘍などの状態が改善してからの除菌治療となります。

胃がん

胃がんは日本人に多いがんで、進行してから自覚症状が現れることが多く、がんによる死亡原因としていまだに上位を占めています。検診や人間ドックなどで内視鏡検査を受けて早期発見されることが近年になって増えてきており、日常生活やお仕事に影響なく完治できるケースも増えています。

胃ポリープ

粘膜の一部が隆起したポリープが胃にできるもので、大腸ポリープと違い、がん化することは少ないとされています。ただし、正常粘膜が肥厚したものか腫瘍性か、そして良性と悪性に関しては組織を採取して生検で確認する必要があります。

機能性消化管障害

胸やけ、みぞおちの痛み、膨満感といった逆流性食道炎や胃炎、胃・十二指腸潰瘍などと同様の症状がありますが、内視鏡検査をしても食道や胃の粘膜に病変がないケースです。器質的疾患ではなく、蠕動運動など消化器の機能的な問題で症状が起こっていると考えられます。

感染性胃腸炎

ウイルスや細菌などの感染により胃腸に炎症が起こっています。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状を起こし、特に脱水を起こしやすいため注意が必要です。ウイルスによる感染の場合、抗菌薬の効果は期待できないため、症状を軽減して十分な水分補給を行い安静を保つことが重要になります。なお、ウイルス感染が原因で起きている場合も、免疫力低下により細菌感染を併発する可能性がある場合には抗菌薬を用いることもあります。

過敏性腸症候群

下痢や便秘などの便通異常、腹痛や腹部膨満感などの腹部症状が慢性的に続きますが、大腸や小腸に確認できる器質的な病変がない状態です。機能的な問題により症状を起こしていると考えられており、ストレスが発症に大きく関与しているとされています。そのため、心身両面を見据えた治療が重要です。問診で症状の内容や発症のきっかけ、お悩みやお困りの点、ライフスタイルなどを丁寧にうかがって、必要に応じた治療を行っていきます。制酸剤や粘膜保護剤、消化管の運動機能改善薬、予兆があった時に服用して症状を軽減する薬などを使った治療を行いますが、抗不安薬や抗うつ薬を用いることもあります。

大腸ポリープ

大腸がんはほとんどが放置された大腸ポリープから発生します。そのため、ポリープの段階で切除することで大腸がん予防につながります。ただし、大腸ポリープは自覚症状がほとんどありませんので、人間ドックや検診などで内視鏡検査を受けた際に発見されることがほとんどです。そこで当院では、大腸がんリスクが高い方に定期的な内視鏡検査をおすすめしています。

大腸がん

罹患率やがんによる死亡率が高いのですが、早期発見により負担の少ない治療で完治が望めるため定期的な検査の重要性が高くなっています。ゆっくり進行する隆起型と進行が早い陥没型があり、どちらも内視鏡検査であれば早期の発見が可能です。リスクが上昇し始めるのは50歳を超えてからですが、前がん病変のポリープをいち早く発見するためにも40歳になったら症状がなくても1度内視鏡検査を受けるようおすすめしています。

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