当院の日帰り手術について
当院では、保存的治療により改善が見込めない痔疾患に対して、日帰り手術を行っております。他院で治療が難しいと言われた患者様もお気軽にご相談ください。
日帰り手術は、手術後に入院を必要とせず、その日のうちに帰宅ができる新しい医療です。実際に、欧米では痔疾患に対する手術の8割近くが日帰り手術とも言われています。
もともとは入院が必要とされていた手術ですが、術式や麻酔、手術機器の進歩があり、身近なクリニックでも受けられるようになりました。また、入院を必要としないことから、時間的な拘束が少ないだけでなく、医療費の削減にも繋がります。当院では、土曜日も手術を行っておりますので、忙しくてなかなか手術を受ける時間がないという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
日帰り手術の流れ
術前の診察・検査
まずは痔の状態を確認する為に、診察を行います。問診行った後に、診察台に横になっていただき、肛門周囲の視診や触診を行います。その後、肛門鏡で肛門内部や下部直腸の観察を行います。
手術の適応について十分に確認を行ったうえで、個々の患者様に合った最適な術式を検討いたします。
説明
診察結果をもとに、患者様のライフスタイルをお伺いしたうえで、術式(手術の方法)や麻酔法を決め、手術内容についてご説明いたします。
術式に幾つかの選択肢がある場合にはそれを提示し、それぞれの術式の利点や得られる効果とともに、欠点(起こりえる危険性、後遺症の可能性)などについて説明いたします。患者様は個々によってお求めになるものが多少違いますので、十分に話し合ったうえで術式や麻酔法を決定いたします。
手術が決定した場合には、手術日を決め、予約をお取りいただきます。
術前検査
手術を決めた後、術前検査として血液検査を行います。必要に応じて心電図、胸部レントゲン検査等を追加します。また、血液をサラサラにするお薬(抗血栓薬)を使用している場合は、事前にご相談ください。
手術前日
午前に手術を受ける方
前日の夕食は夜21時までにすませてください。また、お食事はおかゆやうどんなどの消化の良い食べ物を摂ってください。お食事に関する詳しいことは事前にクリニックでご説明いたします。
午後に手術を受ける方
特に食事の時間制限はありませんが、おかゆやうどんなど消化の良い食べ物を摂ってください。お食事に関する詳しいことは事前にクリニックでご説明いたします。
手術当日
午前の方
朝食は摂らないでください。水分補給は午前7時まで可能です。普段服用されているお薬に関しては、医師の指示に従って下さい。
午前9時にご来院ください。またご来院の際は、車やバイク、自転車などご自身での運転は避けて、公共交通機関をご利用ください。
受付が終わりましたら、手術待機室へご案内いたします。手術着にお着換えいただいた後に、血圧測定や点滴など手術の準備を行います。
午後の方
朝食はお粥などの消化の良いものであれば摂取いただけますが、9時までに済ませて下さい。水分補給は午前11時まで可能です。普段服用されているお薬に関しては、医師の指示に従って下さい。
午後13時にご来院ください。またご来院の際は、車やバイク、自転車などご自身での運転は避けて、公共交通機関をご利用ください。
受付が終わりましたら、手術待機室へご案内いたします。手術着にお着換えいただいた後に、血圧測定や点滴など手術の準備を行います。
手術
午前の手術は10時頃、午後の手術は13時30分~14時に開始となります。手術は麻酔をしてから行います。手術内容により異なりますが、所要時間は麻酔時間を含め 30~60分くらいが目安です(手術時間は5~20分程度)。手術が終わりましたら、回復室で麻酔が完全に覚めるまでお休みいただきます(麻酔法によりお休み時間は異なります)。
手術後
全身状態と手術創のチェックを行い、帰宅が可能かどうかの判断をいたします。帰宅が可能と判断されれば、私服にお着換えいただいた後に、行った手術の内容を説明を致します。また術後生活における注意点などについてもご説明いたします。わからないことや不安なことがありましたら、遠慮なくお尋ねください。診察が終わったら、お会計をしてご帰宅となります。処方箋もお出ししますので、お薬を受け取ってからお帰り下さい。
帰宅後
帰宅後は安静にしてください。手術内容によっては、2~3日自宅療養を必要とする場合もあります。手術後は以下の点にご注意ください。
- 食事
通常の食事であれば内容に制限はありませんが、食事量が多いと排便の回数や量が増え術後の痛みの原因にもなるので、消化の良い食事を普段の7~8割の量に抑えることをお勧めします。
アルコール類や刺激物(香辛料)は、出血や痛みの原因になるので許可が出るまで避けてください。 - 入浴
当日のシャワー浴は可能です。翌日より入浴も可能です。 - 服薬
処方されたお薬を服用してください。普段服用しているお薬は医師の指示に従って下さい。 - 排便
あまり力まないように気を付けてください。排便後は温水のウォシュレットやシャワーなどを利用し、肛門回りを洗うとともに適度に温めてください。
また、万が一のために、術後の緊急連絡先もお伝えしておりますので、何かありましたらご連絡ください。
再診
基本的には、手術翌日に再診していただきますが、術式により変わりますので、医師の指示に従って下さい。
何か異常を感じた場合は、すぐにご来院ください。