当院では
- 男女別のトイレや前処置室(待合室)を完備しています。
- ご希望の方には鎮静剤や鎮痛剤を使用した無痛大腸内視鏡検査が可能です。
- ポリープが発見された場合には、その場で切除が可能です。
- 土曜日の検査も可能です。
- 胃と大腸の同日内視鏡検査も可能です。
- 検査後には、男女別の回復リクライニングシートをご利用いただけます。
初めての方も、大腸内視鏡検査が苦手な方もお気軽にご相談ください。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは
下剤を使った前処置を行い大腸をきれい(便が残っていない、カラの状態)にしてから、肛門から内視鏡を挿入します。
大腸全体(直腸~盲腸まで)を観察し、粘膜に生じた『炎症』や『潰瘍』、『ポリープ』、『がん』などの病変の有無を確認するための検査です。
特に大腸ポリープのうちに内視鏡で治療を行うことで大腸がんの予防ができます。
大腸内視鏡検査をおすすめする方
- 血便が出る
- 便秘や下痢など排便の異常
- 貧血を指摘されたことがある
- 腹痛、腹部膨満感
- 急な体重の減少
- 検診などの便潜血検査で異常を指摘された
- 大腸がん、大腸ポリープの治療を受けたことがある
など
大腸カメラでわかる病気
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 大腸憩室症
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 直腸炎
- 直腸カルチノイド
- 直腸潰瘍
- 大腸脂肪種
- 大腸メラノーシス
当院の大腸内視鏡検査の特徴
特徴1,苦痛や不快感がない検査
大腸内視鏡検査は、医師の技術レベルと使用機器によって、精度、検査所要時間、そして患者様の感じる苦痛や違和感が大きく異なってしまう検査です。当院では、十分な研鑽を積んだ技術レベルの高い医師が、それを活かせる最新機器を用いて検査を行うことで、精度の高い検査を迅速に行うことを可能にしています。また不安や苦手意識のある方には、ご希望により軽い鎮静剤や鎮痛剤を使用し、ウトウトと寝ている間に検査を行う事もできますので、ご相談ください。
特徴2,最新の内視鏡システム
早期発見と迅速で負担の少ない検査のために、当院では内視鏡のトップメーカーであるオリンパス社の最新内視鏡システムである「EVISLUCERAELITE」を導入しています。白色光レーザーと短波長レーザーの2種類のレーザー光源を搭載し、粘膜の微細な変化や表層の血管構造を強調することで、病変を見逃しなく観察することが可能な内視鏡システムです。精度の高い検査を短時間で行うことができ、挿入性に優れているため、患者様へのご負担も大きく軽減されています。
NBIシステム
通常光では発見が難しい小さな『がん』や『ポリープ』などをスピーディに発見できる特殊光を使った検査が可能です。粘膜表面に現れる微細な血管パターンの変化を観察しやすい光を用いた観察を、手元のスイッチで簡単に切り替えできます。これは青と緑の2つの波長に狭帯域化された光を用いたもので、小さな早期がんの迅速な発見に役立ちます。
特徴3,無送気軸保持短縮法による検査
大腸の長さや曲がり具合はひとりひとり異なります。特に癒着があったり、捻じれの強い方は、挿入の仕方によって苦痛を感じてしまうことがあります。当院では無送気軸保持短縮法という高度なテクニックを用いた挿入法を行っています。腸を手前に折りたたむようにスコープを進め、大腸を圧迫しないで挿入できるため、痛みや不快感を起こしにくくなります。
特徴4,土曜日も検査が受けられます
平日はお仕事で忙しく受診ができない方のために、当院では土曜日も大腸内視鏡検査が受けられる体制を整えています。検査時に見つけたポリープの同時切除も可能です。また、胃と大腸の同日内視鏡検査にも対応しております。ご予約が必要なため、ご希望の方は事前にお電話ください。
検査を電話で予約された方も、注意事項の説明や検査前に服用するお薬の処方があるため、事前に一度受診していただく必要があります。
便潜血検査と大腸内視鏡
一般的な健康診断では、大腸がん検査として便潜血検査が行われますが、便潜血検査はあくまでも「便に血液が含まれているかどうか」を調べる検査です。大腸がん以外でも便に血液が混じる疾患は数多くあり、確定診断のためには内視鏡検査が必要です。
便潜血が陽性になる疾患
■大腸がん
■ポリープ
■腸炎
■潰瘍性大腸炎・クローン病
■肛門疾患
など
内視鏡検査であれば、早期の大腸がんやポリープを発見できます。さらに、検査中に発見した早期がんやポリープはその場で切除する日帰り手術も可能です。切除まで行った場合、一度の内視鏡検査で治療まででき、大腸がんの予防にも繋がります。
また、大腸がんがあっても便潜血検査が陰性と出てしまうこともありますので、便潜血検査が陰性だったからと安心してしまうのも問題です。大腸がんのリスクや前がん病変のポリープ切除による予防効果も考慮して、40歳を超えたら便潜血検査が陰性でも大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
よくある質問
大腸内視鏡検査は苦しいのですか?
通常では、内視鏡を挿入する際に、多少のお腹の張りや圧迫感を感じることはありますが、苦痛が生じることはほとんどありません。ただし、腸が長い方や捻じれの強い方、癒着がある方では強い痛みが生じることもあります。初めての検査で不安のある方や、過去に苦痛を感じたことがある方は、ご希望により鎮静剤や鎮痛剤を使用することができます。これによりウトウトした状態で、ほとんど苦痛を感じずに検査を受けていただけます。
大腸内視鏡検査はどれくらい時間かかりますか?
検査の所要時間は平均して15分くらいです。ただし、腸が長い方や屈曲の強い方、癒着がある方では、30分以上かかる場合も稀にあります。また、ポリープを切除する場合は、1つあたり 1~5分ほどかかります。鎮静剤や鎮痛剤を使用した場合は、検査後に1時間ほど男女別のリクライニングシートでお休みいただきます。
大腸ポリープが見つかった場合は切除可能ですか?
当院では検査前に同意いただいた方に対し、検査時に大腸ポリープの切除を行っております。ただし、ポリープの大きさや数によっては、安全性を考慮して検査日とは別の日程で切除することもあります。
便潜血検査が陽性の場合、大腸内視鏡検査を受けるべきですか?
進行性大腸がんでは7割以上の確率で便潜血反応が陽性となるため、大腸がんの一次検診として便潜血検査が行われており、陽性となった方には精密検査として大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。ただし、実際に大腸がんが発見される確率は決して高くなく(2-4%と言われています)、過度の心配をする必要はありませんが、前がん病変となる大腸ポリープや治療を必要とする大腸炎が発見されることも少なくありません。大腸の疾患以外にも、痔などの肛門疾患が原因で陽性が出ることもあります。
内視鏡検査では、病気の確定診断が行えます。ポリープや早期の大腸がんが発見された場合には、同時切除も可能です。重篤な病気が隠れている可能性もありますので、是非一度内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。
検査の流れ
Step1初診
当院では検査前に一度ご来院いただき、検査内容や注意事項、検査前日と当日の食事内容、下剤内服などの注意点についてくわしくご説明しています。
普段お薬を服用されている方には、お薬手帳をご持参いただいています。お薬手帳がない場合、お薬そのものを持ってきていただいても大丈夫です。
Step2検査前日
前日のお食事は、事前に指定した食事あるいは検査食を摂取してください。夕食は20時までに済ませ、それ以降は何も食べないでください。
お水やお茶、スポーツ飲料の摂取は可能です。しっかり水分補給してください。
なお、ご自分でお食事をご用意される方は、事前診察の際に「食べてはいけない食材」「食べても構わない食材」などを具体的にお伝えしていますので、それに沿った食事をご用意ください。
便秘傾向の方は、数日前から下剤を服用していただきますので、医師の指示に従ってください。
Step3検査当日
当日は、検査が終了するまで食事は一切取れません。
下剤内服前であれば、水・茶の摂取は可能です。
朝から約2Lの下剤を2時間程度かけて内服していただきます。
便がほぼ透明になるまで行っていただきます。
ご自宅で下剤を内服する方は、便が出ない・腹痛・嘔吐などの症状があったらすぐに当院までお電話ください。ご不安な場合は、朝9時~10時までにクリニックにお越しいただき、院内で下剤を服用することも可能です。
院内で下剤を服用される方
朝9時~10時までにクリニックにお越しいただき下剤を服用していただきます。トイレや前処置室(待合室)は男女別になっておりますので、女性の方にも気楽にお過ごしいただけます。
Step4ご来院
ご自宅で下剤を服用された方は、便がほぼ透明になり、便意が落ち着きましたら、ご来院ください。
院内で下剤を服用される方も含め、鎮静剤や鎮痛剤を用いた検査をご希望される場合は、公共交通機関を利用されるか、ご家族の送迎でいらしてください。ご帰宅時にはご本人が運転することができませんのでご注意ください。
Step5検査準備
検査着・おしりに穴の開いたパンツに着替えていただきます。個室でのお着替えですからご安心ください。
Step6検査
検査室に移動していだき、ベットに横になっていただきます。
鎮静剤・鎮痛剤の使用をご希望の方は、検査前にお薬を注射します。投与している途中でウトウトとなり、検査の苦痛を和らげます。
検査の所要時間は平均して15分程度ですが、ポリープ切除を行った場合には、もう少しかかります。
鎮静剤・鎮痛剤を使用した場合は、終了後に1時間ほど男女別の専用リクライニングシートでお休みいただきます。
Step7結果のご説明
検査を行った医師が、検査画像を用いながら結果をわかりやすくご説明いたします。
なお、生検(組織の一部を採取)やポリープ切除を行った場合には、病理検査の結果が出るのに時間を要する為、再診の必要があります。
検査前の配慮
当院では内視鏡検査前の待合室・トイレ・前処置室を男女別々に分けて、プライバシーに配慮しております。 女性の患者さんも安心してご来院ください。
また、検査後のリラクゼーション・回復室も広く設けており、お手洗いも通常のクリニックに比べて多めにご用意しております。
検査費用
内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
観察のみ | 約1,700円 | 約5,000円 |
観察+組織検査 | 約2,900円 | 約8,500円 |
ポリープ切除+組織検査 | 約6,000円 | 約18,000円 |
記載しているのは、内視鏡検査費用の目安です。別途、診察料やお薬代がかかります。
※組織検査の数によって費用は変わります。
※ポリープ切除数によっても費用は変わります。